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GA文庫の「背」はなぜ白いのか?

みなさまこんにちは。GA文庫編集部のねこぴょんです。
今日はGA文庫の「背」についてお話したいと思います。

ところで「背」ってどこのことでしょうか。

それはズバリ――

いわゆる「背」です。裏表紙は「表4」と言います。

おそらく、みなさま一度はご覧になったことがあると思います。

いわゆる「ライトノベルにおける一般的な背」ではあるのですが…。

創刊する際に「こうするぞ!」と決めるまでには、
編集部と営業担当との間で、さまざまな検討がありました。


①GA文庫の背はなぜ白いのか?

当時、ライトノベルの「背」といえば「色がついているのが普通」でした。

華やかな各ライトノベルのレーベルさんの【背】

いまでもMF文庫Jさんはグリーン、ガガガ文庫さんはブルーでカラーを統一されていますが、ご多聞に漏れず、GA文庫も統一色を模索していました。

さて。そうなると我らがGA文庫は何色にするのがベストでしょうか。

そこから様々な色を検討しました。

他レーベルさんにない色ということで、も検討していたりしました。
(鮮やかなブルーが眩しいガガガ文庫さんは、当時まだ創刊前でした)

他レーベルさんは作家さんやシリーズによって色を変えたりもされていて。では、限られた色からどの色がよいかと、みんなでうんうん悩んだ結果…。

「他レーベルさんの背に色がついているならば、
 逆転の発想で白にすればいいのでは?」


という意見が登場。

そのまま白になりました。


他レーベルさんが、様々な色を使って工夫されているからこそ。
逆に「白」が棚で目立つのでは?という発想でしたが。

今も書店さんのライトノベルコーナーで
GA文庫は一目でわかりますので、アリだったのではないかと思います。


②背にサムネイルを入れよう!

色が決まったGA文庫の「背」ですが、次に検討したことはなんでしょうか。

それは「サムネイル」(小さい画像)を入れることです。
こちらは創刊時に他レーベルさんの背を参考にさせて頂き決めたのですが。

サムネイルがあれば、棚差しになってもきっと無敵!

新規レーベルとして参入したGA文庫は、決して慢心していませんでした。

すなわち「最初から全点書店さんで平積みして頂けるわけではない」という認識を持っていました。

書店さんにおいて「平積みでない=差しである」ということになりますが、イラストが売り上げを大きく左右するライトノベルにおいて新規レーベルの新刊が棚差しになり、絵が見えないのは致命的です。

そのため、もし差しになってしまっても作品の魅力がひと目で伝わるように背にカバーイラストのサムネイルを入れることになりました。


③背の上のほうにある「謎の文字」と「数字」の秘密とは?

背にある謎の文字と数字の秘密とは?

GA文庫の「背」の上のほうを見ますと。
「平仮名1文字+数字+数字」という謎の文字列があります。

こちらも他レーベルさんを参考にさせて頂いて入れたものですが、
左側の「平仮名」は作家さんのお名前の一文字目を表しています。

※上の場合「み」行の作家さんであることを意味しています。

真ん中の数字は、「み」行の作家さんの中で、
「GA文庫において何人目の方か」を示しています。

最後に、右端の数字はその作家さんにとって、
「GA文庫で何冊目の本か」を表しています。通算で増えていきます。

つまり、纏めますと、ここから読み取ることができるのは。
GA文庫における「み」行で11人目の作家さんの5冊目の本ということです。

あ-01-01は朝松健先生の「旋風伝 レラ=シウ 一」

どうしてこんな数字がついているかといいますと。

書店さんを回っている営業担当や書店さんが
在庫の確認や補充をするときなどに便利だからです。

棚を見て「み-11-5」が抜けているぞ!となった場合、
そこの部分だけ覚えれば…。

その本が、現在大好評発売中
「女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、
 百日間で徹底的に落とす百合のお話5」
であることがすぐわかるのです。

ちなみに。

GA文庫には「神曲奏界ポリフォニカ」のシリーズがたくさんあります。

「○○○○○・クリムゾン」と、クリムゾンシリーズだけで12冊あります

超人気シリーズだけに、当時書店さんを回る営業担当だった私は、
この数字のおかげで補充のご提案をする時にとても助かりました!

④おまけ…表4にあらすじを入れました!

これは背についてではありませんが。

表4(裏表紙部分)をキャラクターなどを入れたデザイン的なものするか、あらすじを入れるかについても検討がありました。

本のデザイン(=装丁)は、作品をイメージづけるとても大切な要素です。

スタイリッシュで美しい装丁に仕上げることは、
作品のクオリティを高め、所有欲を満たすことにも繋がります。

シンプルなイラストのものも可愛いです(レギュレーションに従わない悪い編集者による仕事例)

その点、あらすじは「文字」になりますから、
やや無骨さが出てしまうのは否めません。

ヤンチャな編集者は、あらすじとデザインの両立を試みることも…!

一方、ライトノベルは店舗によりシュリンクされているところもあります。シュリンクされていると中を見ることができません。

そこで「迷ったら買う!」判断をして頂ければありがたく、それでも買って帰ったあと「期待していた内容と違う」となってしまいますと申し訳なく。

また「中がわからないから、調べてからまた来よう」となりますと、かなりの方が忘れられます(平台の新刊も別の本に代わっていたりします!)。

そのため、GA文庫は表4に決まってあらすじを入れています。
ぜひご検討の際に参考にして頂けますと幸いです。

通常の表4。いかに興味を惹くあらすじが書けるかが、編集者の腕の見せどころ!

なお、あらすじは、基本的に 作品の担当編集が書いています
(一部、作家さんご本人があらすじを書いている作品もあります)

文体や書き方にクセなどがあったりしますので、そこから共通点を見出して担当編集を当てたりして頂いても面白いかもしれません。



――以上。

GA文庫の「背」にまつわるお話をお届けしました。


なお。

私はいまちょうど10月発売予定の「女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話」6巻カバーを制作中です。

イラスト:緜先生

カバーもあらすじも、めいっぱい頑張って魅力が伝えられるものにしたいと考えて制作中です。ぜひチェックしてみてください!




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