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もしも月がなかったら地球はとんでもなくヤバいことになる。

夜空に浮かぶ美しい月。
でも、もしも月がなかったらどうなるでしょうか?
実は大変なことになるのです……。

潮の満ち引きが小さくなる
 月は、大昔の地球に火星ぐらいの大きさの星がぶつかって、その時にくだけたかけらが集まってできたと考えられています。月や太陽が、その引力により海の水を引っ張ることで、地球上で潮の満ち引きを起こしています。

 もし月が生まれなかったとしたら、この潮の満ち引きは今よりずっと小さいでしょう。それどころか地球は現在とは全く違う環境になっていたと考えられています。

遠くにある太陽の引力も少し関係しているんだ

1日が8時間に?
 地球ができたころ、地球の自転はとても速く、1日はたったの6時間でした。しかし、太陽の引力のはたらきで地球の自転はだんだん遅くなり、1日が8時間になりました。月ができてからはその引力で潮の満ち引きは大きく、自転はさらに遅くなり、地球の1日は24時間になりました。

 もしこの月の引力がなければ、地球の1日は今でも8時間だったと考えられています。

月や太陽に引っ張られた水の摩擦で、今の地球の自転は遅くなったの

常に暴風がふき荒れる世界
 地球にふく風には、実は地球の自転が大きく関わっています。もしも地球の1日が8時間のままだったなら、地球は現在の3倍もの速度で自転しています。

 そうなると、地球上の風は今よりもずっと速くて強く、時速300kmもの大嵐がよく発生することになるのです。もしも月の引力がなかったら、地球は今のように私たちが住みやすい場所ではなかったでしょう。

地球よりもはるかに自転速度が速い木星では、強力な暴風が何年も続くらしいぜ

月のない世界の生き物たち
 もし月がなかったら、暴風にさらされる中で動物や草花は生きていけないでしょう。動物は強い風の中でも生きていけるよう、体が平べったくなったり、皮が鎧のように厚く硬くなったり、そんな進化をしたかもしれません。

 それに、1日を8時間として暮らしていたら、今とは全く違う生活だったはずです。蛾のように月あかりを利用して夜に動き回る生き物は生まれなかったでしょう。

暴風から身を守るため、生物たちは いろんな進化をするだろうな

灼熱と極寒を繰り返す?
 また、地球は約23.4度傾いて自転しています。この地球の傾きが安定しているのも月の引力のおかげです。もしも月がなかったら、地球の傾きは時期によって大きく変わってしまいます。

 仮に地球の傾きが90度だったら、地球はとても暑い夏ととても寒い冬が半年ごとに繰り返され、今のような生き物が住めるような星ではなかったでしょう。

衛星が小さい火星は、傾きが13~40度の間で変動しているわ
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■著者
YouTubeチャンネル「るーいのゆっくり科学」を運営。科学にまつわるおもしろい話や日常の疑問、歴史などをわかりやすく解説している。登録者数51万人、総再生回数は7000万回を超える。

■監修
1949年、栃木県生まれ。千葉大学教育学部卒。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。専門は理科教育。東京大学教育学部附属中学校・高等学校教諭、京都工芸繊維大学教授、同志社女子大学教授、法政大学教授などを歴任。現在、東京大学非常勤講師。『RikaTan(理科の探検)」編集長。著書は『大人のやりなおし中学物理』『大人のやりなおし中学化学』『身近な科学が人に教えられるほどよくわかる本』(SBクリエイティブ)、『世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)など多数。

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